PDE5という酵素の働きを阻害することで効果を発揮する勃起不全の治療薬です。

PDE5という酵素を阻害することにより海綿体のcGMPを増加させます。
その結果、平滑筋が弛緩し、陰茎組織への血流が増加して勃起が生じます。
なお、性的刺激がなければ勃起は生じません。

これと同じPDE5阻害薬は他にもあり、有名なところではバイアグラも同じ作用機序に分類されます。
バイアグラのデメリットとして、服用してから4時間程度しか効果が持続しませんし、食事の影響も受けるとされています。

これらの点が大きく改善され、一度服用すると36時間は効果があります。
また、服用にさいし食事の影響を受けません。
飲む時間にそれほどこだわらず、長時間にわたり安定した効果が期待できます。

タダラフィル 5mg

1日1回あたり10mg（2錠）を性行為の約一時間前に経口服用してください。
10mg（2錠での服用に十分な効果が得られず、忍容性が良好と判断された器質性又は混合型勃起不全患者に対しては、20mg（4錠）に増量する事が可能です。

但し、軽度又は中等度の肝障害のある患者においては、10mg（2錠）を超える量は服用しないでください。
なお、いずれの場合も1日の服用は1回までとし、服用間隔は24時間以上としてください。

比較的多いのは、頭痛とほてりです。
それ以外にも鼻づまりや動悸、血圧の変動などがあります。
これらは血管を広げる作用によるものなので、時間とともに軽くなり自然に治ることが多いです。
そのほか、一過性の視覚異常が現れることがあります。

まれに重い副作用として、硝酸薬との併用による急激な血圧低下、持続勃起症（プリアピズム）、重い過敏症、重い皮膚・粘膜障害が現れることがあります。
初期症状等に念のためご注意ください。

その他、なにか異変を感じた際は速やかに医師の診察をお受けください。

・本剤は催淫剤や性欲増進剤ではありません。
・心臓や血管に負担をかけてしまう場合があるため、用法用量を間違えないようご注意ください。
・心臓病など持病のある方々は、事前に医師に相談してください。
・尿障害治療薬や降圧薬を飲んでいる場合は、血圧の変動に注意してください。
・服用後はめまい等を起こすことがあるため、車の運転や高所での危険作業などは控えてください。
・本剤には併用してはいけない薬や併用に注意すべき薬があります。他の薬を使用している場合や新たに使用する場合は、必ず医師又は薬剤師に相談してください。
・本剤を服用後、勃起が4時間以上続く場合はすぐに受診してください。
・本剤の服用中にグレープフルーツジュースは飲まないでください。薬の作用を増強させ、副作用も強める可能性があります。
・乳幼児、小児の手の届かないところで、直射日光、高温、湿気を避けて保管してください。