甲状腺ホルモンの補充に使われるホルモン剤のチロメルは、甲状腺ホルモンの低下にともなう諸症状に効果があります。
チロメルの効果・効能の主なものとしては、むくみや記憶力の低下、倦怠感といった、甲状腺ホルモンの低下にともなう症状の緩和に役立ちます。

粘液水腫、クレチン症、甲状腺機能低下症(原発性及び下垂体性)、慢性甲状腺炎、甲状腺腫に効果があるといわれています。

リオチロニンナトリウムとして、通常、成人初回量は1日5～25μｇとし、1～2週間間隔で次第に少しずつ増量する。
維持量は１日25～75μｇとする。なお、年齢、症状により適宜増減する。

効きすぎると、心臓がドキドキしたり、手が震えたり、汗が多くでたりします。人によっては、寝つきが悪くなることもあります。
このようなとは､早めに受診してください。少し量を減らしたほうがよいかもしれません。
その他の副作用は不整脈、不眠、頭痛、めまい、いらいら感、不安感、食欲不振、吐き気、体重減少、発疹、かゆみなどがあります。

心筋梗塞を起こしてまもない人には使用できません。心臓に負担をかけるおそれがあるためです。
そのほか、心臓病、高血圧、糖尿病、副腎皮質や脳下垂体の働きの悪い人などは注意が必要です。
高齢の人も副作用がでやすいので少量を用いるなど慎重に用います。
人によっては、寝つきが悪くなることもあります。このような時は､早めに受診してください。少し量を減らしたほうがよいかもしれません。