アタラックス錠は、アレルギー症状を抑制する効果と、不安や緊張を緩和するという2つの効果があります。

アタラックス錠は基本的に精神科などで精神安定剤として処方されています。
また、皮膚科ではアレルギー抑制の薬として処方されています。
非常に適用範囲の広いお薬です。

アタラックス錠の効果の仕組みは、抗ヒスタミン作用です。
アレルギー薬などには、この表記がよく見られるのではないでしょうか。
アレルギー抑制の薬としてはオーソドックスなもので、昔からよく使われています。
様々ななアレルギーに対応しており、くしゃみ、せきなどの他、皮膚のトラブルなども緩和します。

アレルギーに効くアタラックス錠ですが、その抗ヒスタミン作用による鎮静効果もあります。
気持ちを穏やかにする効果があるため、抗不安薬として処方されています。
不安が原因で眠れない人が睡眠導入剤として使用している例もあります。

アタラックス錠の用法・用量は、成人の場合は1日に75～150mgとなります。
これを3回ほどに分けて服用するだけです。

持病やアレルギーのある人、服用中の薬のある人はその症状を悪化させる場合があるので、必ず医師にご相談ください。

アタラックス錠の副作用として、眠気、だるさ、口の乾燥感があります。
精神薬全般に見られるもので、それほど強くはないため、過度な心配は不要です。

ただし、不快な症状が続く場合や悪化した場合には、必ず医師にご相談ください。

アタラックス錠は、妊娠中の方は服用できません。また、授乳中の方は授乳を一旦中止してください。
副作用が強まる恐れがあるので、飲酒は厳禁です。
アタラックス錠を服用することで眠気が強まることがありますので、車の運転や注意が必要な機械の作業は行わないでください。