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デパケンは、抗てんかん薬として使われます。てんかんの発作を予防するのに効果を発揮します。
てんかんの発作の際には、脳の神経の電気活動が異常なレベルにまで活発になってしまいます。
その結果、電気信号が体を伝わっていき、全身の筋肉が痙攣を起こしてしまいます。
この発作の原因となっている脳の電気活動を鎮静化することで、デパケンは未然にてんかんを予防するというわけです。
発作はいつ起こるかわからないので、継続して服用することが大切です。

デパケンは、他にも神経活動に関する病気に効果を発揮します。
たとえば、躁病という病気があります。
これはうつ病と対比されることが多いのですが、自分の意志とは関係なく、ちょっとしたことで興奮状態になってしまいます。
その興奮状態が周期的に起こる病気です。
デパケンは神経を鎮静化する作用があるので、異常な気分の高揚、あるいは支離滅裂な思考や言動を抑えることができます。
躁病も周期的に発作が起きるとは言え、事前にそのタイミングを予測することは難しいので、デパケンは継続して服用することが大切です。

バルプロ酸ナトリウム換算で1日に400~1200mg、2~3回に分けて経口服用します
ただし、年齢、症状に応じ適宜増減する。

てんかんの薬を、自分の判断で急に中止すると、反動で重い発作を起こすおそれがあります。
用法用量を守り規則正しく飲むことが重要です。

●副作用…初期症状等には念のため注意するよう心がけてください。

[肝臓の重い症状]
だるさ、食欲不振、吐き気、発熱、発疹、かゆみ、皮膚や白目が黄色くなる、尿が褐色。
[高アンモニア血症を伴う意識障害]
吐き気、眠気、ふるえ、異常な言動、もうろう。
[重い血液成分の異常]
発熱、喉の痛み、口内炎、だるい、皮下出血(血豆・青あざ)や歯肉出血など出血傾向。
[膵炎]
上腹部~背中の強い痛み、吐き気、嘔吐。
[重い皮膚症状]
高熱、ひどい発疹
発赤、唇や口内のただれ、のどが痛い、水ぶくれ、皮がむける、強い痛み、目の充血。
[過敏症症候群]
発疹、発熱、リンパ節の腫れ、だるい、吐き気。
[腎臓の重い症状]
尿が少ない・出ない、尿の濁り・泡立ち、血尿、むくみ、だるい、吐き気、側腹部痛、腰痛、発熱、発疹。
[脳神経の異常(多くは中止で回復)] 物忘れ、思考力低下、うまく話せない、体のふるえ・こわばり、動作がにぶい、うまく歩けない。
[横紋筋融解症]
手足のしびれ・けいれん、手足に力が入らない、筋肉痛、歩行困難、赤褐色の尿。
[抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)]
だるい、のどが渇く、頭痛、吐き気、けいれん

●肝臓の悪い人など持病のある人、またアレルギーのある人は医師に伝えておきましょう。
●別に薬を飲んでいる場合は、医師に伝えておきましょう。
●妊娠中の人は、医師にお伝えください。
●飲む量や飲む時間を必ず守ってください。ふつう、少量から開始し、効果や副作用をチェックしながら徐々に増量していきます。
適量が決まったら、血中濃度を常に一定に保たなければなりません。用法用量を守ることが大切です。
●てんかんの治療においては、服用が長期になるものです。
医師の指示どおりに飲み続けるようにしてください。
自分だけの判断で急にやめてしまうと、重いけいれん発作を起こすおそれがあります。
飲み忘れにも気をつけましょう。
●片頭痛の治療においても、予防的に毎日規則正しく飲む必要があります。
頭痛が起きてから急に飲んでもよい効果は望めません。
頭痛発作が発現した場合には、必要に応じて別の発作治療薬(トリプタンなど)を頓用するようにします。
なお、頭痛発作がなくなり症状が安定したなら、いったん服薬を中止して しばらく様子をみることがあります。
症状がよくなってきたら、薬の継続について医師と相談してみるとよいでしょう。

デパケン

抗てんかん薬

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デパケンはてんかんの発作の予防に使われる薬です。また、デパケンは、躁病という病気を治療するためにも用いられます。

製品名 Depakine200mg/500mg
製造元 サノフィ・アベンディス(株)
分類 抗てんかん剤
内容量 200mg(40錠/箱)、500mg(30錠/箱)